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エンゼルケアアーカイブ
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酷い褥瘡や(浸出液の多い)傷のある患者さんの死後ケアについて

 

長沙民政職業技術学院 遺体管理学教授  伊藤 茂 氏

 

患部(創部)については生前に使用していた用品でも可能ですが、ベストな方法ではありません。
生体用は安全性を最優先しているために、機能的には少々劣る場合が多々あります。
生体に使用するのであれば安全性を重視するのは当然ですが、すでに死亡している状態の遺体では、安全性よりも機能性を最優先します。
侵出液があるご遺体では、死後も継続して浸出液が出る場合が多く見られます。
生体であれば、看護職がガーゼの交換等を行いますが、遺体では死後帰院後にこれらのガーゼや用品を交換する人はいません。
そのため、浸出液が出ているご遺体では、自宅に帰宅してから着衣や布団を浸出液で汚す可能性があります。
どこまで、医療機関がご遺体の管理をするのかは難しい問題ですが、医療機関で行うエンゼルケアでこれらの問題が回避できる場合は、積極的に回避策を講じる必要があります。
具体的には、下記の方法が推奨されます。
ご遺体専用の創部安定化剤(創部固定剤)を使用し、創部処置を施してからテープやガーゼ、辱瘡・創部製品を使用します。
ご遺体専用の創部安定化剤は生体には使用出来ません。
商品としては、素敬さんからMPゲルとして販売しています。
院内で調剤する場合は、検査科で作成することが可能です。
また、薬剤科でも作成は可能です。 調剤する場合は、蛋白固定効果の高い薬剤(フェノール製剤)を使用します。

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