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“ヨギニナース”のアカデミア日記②
(2016.06.09)

こうしないといけない、ということはない。
エンゼルケアのプロ、湯灌士から学ぶエンゼルケア技術

湯灌士という仕事をご存知ですか?

湯灌(ゆかん):納棺する前に死体を清めること
広辞苑より

湯灌士は湯灌を行うプロ
納棺士とも言います

4月から受講しているエンゼルケア講習会
第1回目の「エンゼルケア哲学」の感想はこちら

第2回目の今日は
湯灌士さんからエンゼルケアの
具体的な手順と技術を学びました

医療者向けの講習なので
医療現場で患者さんを看取った後の
「医療後のケア」としての技術を学びます


亡くなった後
体はどう変化していくのか

点滴痕、気管切開、胃ろう、ペースメーカーなどの医療処置への対応

一般的によくされる「詰め物」の実情

葬儀社との兼ね合いや宗教・習俗としての習慣
(白装束、縦結び、左前など)

現役の湯灌士さんから聞く
リアルなエンゼルケアの実情

解剖生理から見ても
社会的背景から見ても
文化的背景から見ても
とても興味深い話ばかりでした

多種多様なエンゼルケア用品にも
触れることができました


口を閉じるための顎バンド


これは外国製のチンカラー(顎固定)

他にも
尊顔整容・皮下衰退部修復ゲル
エンゼルメイク用の化粧品などいろいろあります

エンゼルメイクも進化しています!

******

生き方は千差万別

亡くなった時の体の状態も
亡くなった状況も千差万別

そして、家族の意向も千差万別

体が浮腫んでパンパンの方もいれば
拘縮が激しい方もいるし
若い方もいれば高齢の方もいる
病死もあれば事故死もある

当たり前のことだけど
そこには必ず「個別性」が生まれる

通常の看護ケアでも「個別性」は重視される

でも、エンゼルケアの場合は
その「個別性」は「家族の思い」も重視される

第1回目の時も思ったが
エンゼルケアは亡くなった本人のためというよりも

残された家族のためにするもの
という要素が強い

息を引き取ってから火葬まで
一緒に過ごせるのは約50−70時間

闘病で苦しんだから最後は楽に見送ってあげたい

最後は安らかに眠ってほしい

家族は様々な感情を抱いて
亡くなった方との時間を過ごす
限られた時間の中で感情も変化していく

エンゼルケアはその特別な時間の中で
ご遺体と家族を結びつける、という意味で
とても大きな役割を果たす

******

とても印象に残った湯灌士さんの言葉

「こうしないといけない」ということはない

ご遺体の目は閉じないといけない

手は指を互い違いに組まないといけない

詰め物はしないといけない

エンゼルケアの手順も
葬儀社のサービスも様々

でも、一番大切なのは
家族がどうしてほしいか

例えばご遺体の目

目を閉じるか閉じないかの要望は
半々に分かれるそう

目を閉じて安らかに眠ってほしい
と思う家族と

目を開けたままで、もう少し私たちを見ていてほしい
と思う家族

対応の仕方は変わってきますね


家族の思いを大切にしつつ
漏れてくる体液の管理や
体の乾燥、腐敗を防止できるよう

そこはプロとしてケアを行う

エンゼルケアは
専門的な知識もさることながら
卓越したコミュニケーション技術も必要と感じた

言い方は変だけど
声かけひとつで家族を
良い方にも悪い方にも誘導できてしまう

今はデイケアで働いていて
エンゼルケアをする機会はないけれど
病棟で働いていた頃に行っていたケアや
自分の家族だったら、、と思いを馳せながら
講義を聴いていました

エンゼルケアは
人が亡くなってから行うものだけど
その方向性はどこまでも「生」に向かっていますね

******

個人的には看護ケアでも
自宅で看取る「訪問看護」や

「湯灌士」の仕事そのものにも興味が沸きました

また、講義の最後に出た
「検死」についても
非常に興味があるので
9月の法医学の話も楽しみです

そして、明日はヨガ解剖学講座最終日!
今日とは全く違った観点から
人体に思いを馳せてきます!


個別性や人の思いを重視する
これはヨガ指導にも全く同じことが言える

今日の学びを
自分のヨガクラスや
日々のプラクティスで落とし込めるといいな


文章・イラスト:八幡 祐子
福井県福井市生まれ。看護師。大阪、神戸、イギリス、フィリピンなどでヨガやエネルギーワークを学ぶ。2014年秋にぬんヨガに出会い、現在も彼の元で型にはまらないヨガ実践を深めている。ヨガや瞑想を通じて「自分の人生を生きる」ことの大切さと楽しさを実感し、それを伝えていこうと、2014年末に治験コーディネーター職を退職。現在は看護師をしながら、ヨガティーチャーやお話会をメインに活動している。
ブログもどうぞ!
http://floweringyuko.blogspot.jp/



 

“ヨギニナース”のアカデミア日記②  

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